あかるく ただしく なかよく
理念
仏教保育の基本理念に基づいて、豊かな感性とやさしい心と生きる力を育むぬくもりのある教育・保育を行います。
こんな心を育てたい
★いきものを大切に感謝の心をもてる豊かな子
★善悪の判断ができ決まりを守れる素直な子
★お互いに助け合い分け合える優しい子
仏教保育 1年間の目標とねらい
4月
合掌聞法
すなおな心を育てる
入園・進級を喜び園生活に親しもう
仏法僧の三宝を敬う形が合掌です。自分を大切にするとともに他人を救い、その教えを聞くところに尊い意義のある事を見出すようにしましょう。
5月
持戒和合
むつみ合う心を育てる
決まりを守り集団生活を 楽しもう
約束を守ることは社会生活の第1歩です。それをもとにして集団の秩序が保たれます。社会生活の第1歩である園生活を楽しいものにしましょう。
6月
生命尊重
あわれみの心を育てる
生きものを大切にしよう
自分の生命を大切にすると同様に、他のすべての生物の生命をたいせつにすることは幼児の情操に大きな影響を及ぼすことです。
7月
布施奉仕
おしみない心を育てる
だれにでも親切にしよう
他人に親切にすることは、回り回って自分に戻ってきます。そうした利害を抜きにしても、どんなときにも隠れた親切が、人間の社会を明るくするのです。
8月
自利利他
思いやりの心を育てる
できることはすすんでしよう
自分でできることを他人にしてもらうことは、恥ずかしいことです。自分に与えられたことでなくても、自分でできることを進んでするようにしましょう。
9月
報恩感謝
ありがとうの心を育てる
社会や自然の恵みに感謝しよう
自分ひとりではなんにもできない、それが社会の仕組みです。また、衣食住のすべてに自然の恵みがなかったら1日も生活することはできません。つつましい心で社会や自然に接する心を育てましょう。
10月
同時協力
慈しみ助け合う 心を育てる
お互いに助け合おう
ひとりではできないこともふたりでならできます。ふたりでできないことでもおおぜいならできます。みんなで助け合うことによって、思いがけない大きなしごとができるのです。
11月
精進努力
くじけずやりとげる 心を育てる
最後までやり遂げよう
途中でくじけては、どんなことも実りません。すべてのことを終わりまで粘り強くやり遂げることを、幼児のうちから習慣としてしまうことが大切です。
12月
忍辱持久
耐える心を育てる
我慢強く取り組もう
仏さまの教えを知り、それに少しでも近づくように努力することによって毎日の生活を充実させることができます。目標は遠くてもじっくり取り組むようにしましょう。
1月
和顔愛護
やさしい心を育てる
寒さに負けず仲よく遊ぼう
寒いとき、つらいとき、悲しい時でも、くじけて情けない顔をしてはいけません。どんなときでも明るい笑顔を忘れず、仲良くしましょう。
2月
禅定静寂
静かに落ち着いた 心を育てる
よく考え落ち着いた生活をしよう
思いつきをそのまま実行するとたいてい失敗します。行動に移す前にじっくり考え、世の中の動きに巻き込まれずしっかりと地に足のついた生活をしましょう。
3月
智慧希望
明るい心を育てる
希望をもち楽しく暮らそう
いつも希望を胸の中にもち、明るいあしたの生活をめざして、よく学び、よく遊び、すべての人のために楽しい社会を生み出すように努めましょう。
花まつり
4月8日は、お釈迦さまの誕生日にあたり、お釈迦さまの「誕生仏」に甘茶を灌ぐことから「灌仏会」ともいわれ、一般的には「花まつり」といわれています。
お釈迦さまは元々「シッダルタ」という名で、インドのシャカ族の王子としてお生まれになられておりました。「シャカ族を代表する立派な方」ということで、釈迦の釈と尊い人の尊という字を合わせ「お釈迦さま」と呼ばれるようになりました。
お釈迦さまのお生まれになるご様子につきましては、母君が出産のため、ご自分の実家へ向かわれる途中、ルンビニー園という所へ差し掛かった時、美しい花の下に至り、たれさがった花の枝を取ろうとした時に、たまたま産気付かれ、お生まれになったとされています。
生まれ落ちるや、すぐに七歩あるいて立ち止まり、「天上天下唯我独尊」(天上天下にただ一人の、誰とも代わることの出来ない人間として、この命のままに尊い)と唱えられたと言われています。
お釈迦さまがルンビニー園で誕生なされた時に、空中より甘露のお水が灌がれ、お身体をお洗いになったということにもとづいて「お花まつり」の時には、きれいなお花をかざった、「花御堂」の中にお釈迦さまをおまつりして、甘茶を灌ぎ供養を行う行事が、日本各地で行われています。保育園では、花御堂に全園児が甘茶を灌いでお祝いします。
成道会(お遊戯会)
成道会とは、12月8日、お釈迦様が悟りを開かれ「仏蛇(ブッダ)」となられた日をお祝いする行事です。
「どうすればみんなが幸せになれるのか」本当の道を求めてお釈迦さまは29歳で出家されます。それから厳しい苦行に身を投じるのですが、それでは何もわからないと思い、一人別の道を求めることにしました。
やつれた体を娘さんから供養された乳粥でいやし、お釈迦さまは大きな菩提樹の下で瞑想の修行に入りました。瞑想中、お釈迦さまの心の中にいろいろな悪魔(煩悩)が姿を現し、誘惑したり、たぶらかしたり、脅したりしますが、その一つひとつに打ち勝ち、ついにある日、お釈迦さまは本当に大切なことに目覚めます。
それは、私は自分一人の力で生きているのではない。あらゆるものはつながりあい、お互いを支えている。私は大きなつながりに中で生かされている、というものでした。保育園では成道会(お遊戯会)として、子どもたちの成長した姿を見て頂き、生きとし生けるものへの感謝の日となることを願っています。
子どもにもわかりやすい仏陀の教え
- 命は一つしかないので、大事にしてください。
- 生かされている事は、自然や動物、魚や野菜からたくさんの「いのち」を頂いていきていること。
- 色んな人に感謝をすること。
- 困っている人がいたら、助けてあげられる優しい人になること。
- どんなに小さいことでも、悪いことはしません。
- どんなに小さくても、良いことはたくさんします。
日々の生活にも取り入れてみてくださいね